メルセデス・ベンツが「東京モーターショー(TMS)2013」で8年振りのワールドプレミアとして2台のモデルを初公開する。過去、1980年代から90年代にメルセデスはTMSでワールドプレミアを数多く発表していたが、過去3回のTMSでは、ご多分に漏れずメルセデスのブースも縮小傾向にあった。しかし、前回2011年のTMS以降、日本国内で新車販売が伸び悩むなか、メルセデス・ベンツを含むドイツ車だけは販売絶好調。これを受けての措置と思われる。
今開催で展示予定の世界初公開モデルは、メルセデス・ベンツのフラッグシップ「Sクラス」の頂点に就く、AMGチューンの6リッターV型12気筒ツインターボエンジンを搭載する究極のラグジュアリー&スポーツサルーン「S65AMGロング」だ。さらにもう一台は、メルセデスAMGのスーパースポーツカーの特別仕様車もブースを飾るという。
また、9月のフランクフルトモーターショーでコンセプトカーとしてワールドプレミアし大きな話題となった「Concept S-Class Coupé」を日本初公開。モダンでラグジュアリーを究めたSクラス・クーペの伝統とエモーションを融合したデザインをこの目で見ることが出来る。
メルセデス・ベンツ・ブースは、安全性と快適性を高次元で融合する革新的テクノロジー「インテリジェントドライブ」をテーマに計14台を展示。新世代スポーツコンパクトとして大きく生まれ変わったAクラス、鮮烈なデザインの新型4ドアクーペ・CLAクラス、最新世代のパワートレーンの採用で動力性能と燃費経済性、環境性能を大幅に向上したEクラス、優れた燃費経済性と環境性能を実現したクリーンディーゼルエンジンを搭載したSUV、Gクラスなどを出展する。
また、TMS期間中に主催者テーマ事業として開催する「SMART MOBILITY CITY 2013」テストライドで、前述の「インテリジェントドライブ」のデモンストレーションを実施。西展示棟屋上で開催されるテストライド(体験試乗会)では、「インテリジェントドライブ」のデモンストレーションを行なう。ミリ波レーダーセンサーとステレオマルチパーパスカメラにより、一定の車間距離を維持するだけではなく、車線のカーブと先行車両をモニターしながらステアリング操作のアシストを行う「ディストロニック・プラス(ステアリングアシスト付)」を体験できるという。
さらに東京・六本木の「メルセデス・ベンツ・コネクション」では、TMSのサテライト会場として機能させAMGモデルを展示。また、TMS開催期間中、この六本木会場とお台場のTMS会場とを2台の小型バス(2013 年10月に「東京横浜独逸学園」が主催したイベント「オクトーバーフェスト」に来場した子どもたちによってペインティングされた1台を含む)とメルセデスのVクラスを使った「無料シャトルバス」の運行を行なう。この粋なあしらい、使ってみる価値あり。詳しくはメルセデスのサイトで。(編集担当:吉田恒)