プジョー・シトロエン・グループの注目好対照モデル 東京モーターショー2013

2013年11月10日 21:10

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プジョーのモータースポーツ部門「PEUGEOT SPORT」が、徹底チューンしたスポーツクーペ「RCZ R」

 11月23日から一般公開が予定されている第43回東京モーターショーに参加出展するプジョー・シトロエン・ジャポンが気になるモデルを日本初公開する。

 まず、超弩級スポーツクーペの「プジョーRCZ R」だ。2013年9月の独フランクフルト・ショーでワールドプレミアされた究極のハイパフォーマンス・マシンである。プジョーのモータースポーツ部門「PEUGEOT SPORT」が、徹底したチューンアップを図ったモデルで、プジョーのテンロク(1.6リッター)モデルとして史上もっともパワーのあるスポーツモデルとなった。

 搭載する1.6リッター4気筒ターボエンジンの出力&トルクは270ps(199kW)/6000rpm、33.7kg.m(330Nm)/1900-5500rpmと高出力を誇る。が、最大トルクは1900rpmという低回転域から淀みなく発生し、5500rpmまで持続する柔軟性のあるパワーユニットといえる。しかしながら、このユニットは「ユーロ6・排ガス基準」に適合しており、パフォーマンスと環境性能を高次元でバランスさせている。

 このエンジンと19インチホイール&タイヤ、「PEUGEOT SPORT」チューンのサスペンション、トルセン・デファレンシャル、そして6速マニュアルトランスミッション(6MT)が組み合わされ、ダイナミックな運動性能を得たという。「RCZ R」の日本導入は来春を予定している。

 一方、シトロエン・ブランドで注目したいのが「GRAND C4 PICASSO」だろう。2013年春のジュネーブショーで「TECHINO SPACE」コンセプトとして発表された7名乗車仕様のMPVで、より欧州仕様モデルが参考出品される模様。このモデルは、プジョー・シトロエン・グループが新開発したプラットフォーム「EMP2(Efficient Modular Platform 2)」を採用した最初のモデル。

 欧州仕様車のスペックは156ps(115kW)/24.5kg.m(240Nm)のアウトプットを持った4気筒ターボエンジンを搭載し、6MTを組み合わせた俊足ミニバンだ。個性的かつ未来的なフォルム、ロフトをイメージした明るいインテリア、そして多彩な先進装備とセーフティ機能を搭載した「GRAND C4 PICASSO」の日本導入は2014年秋を予定している。

 また、プジョー・シトロエン・グループによる新開発1.2リッター3気筒エンジンのカットモデルの展示も予定。このエンジンは2014年に登場する新型車に搭載予定で、同グループのBセグメントを担う新たなエンジンだという。高い環境性能と燃焼効率など徹底的に高効率化を図った新世代ユニットだ。

 トップレベルの環境性能とパフォーマンスの両立はグローバルな要求で、見た目には地味ながら世界のメーカーが競って展示している領域。ここの覇権ら沿いと、各社の設計思想に注目があつまる。(編集担当:吉田恒)