東京モーターショー復帰2度目のVW、日本国内販売絶好調の今回は何を?

2013年11月10日 13:18

Der neue Volkswagen Golf R

VW GOLFの最強マシン「ゴルフR」は、本国独仕様には2ドアと4ドアがある。写真は2ドア仕様。これまでの例で日本導入モデルは、2ドア左ハンドル6MT(マニュアル3ペダル)仕様、4ドア右ハンドル・DGS(2ペダル)仕様だった。果たして今回は?

 2013年、登録乗用車の4月-9月の半期、前年比約93.2%(133万5646台/自販連調べ)と日本国内の新車販売が低迷するなか、輸入車だけは112.7%(16万8346台)と健闘している。実に国内で売れている乗用車の13%ほどが輸入ブランドなのだ。

 この輸入車の堅調な販売を牽引するのは欧州ブランド、なかでもドイツのメルセデス・ベンツ、BMW、AUDI、そしてフォルクス・ワーゲン(VW)の4大ブランドだ。ただ、これら独ブランドもリーマンショック以降の日本のマーケットに嫌気を出したのか、2009年の東京モーターショー(TMS)から撤退や規模縮小したものだった。

 そんななか、43回東京モーターショーは、復活出展する海外メーカーもあり、独ブランドの意気は軒昂なようすだ。

 注目ブースは、一度はTMSを撤退したフォルクス・ワーゲン。同社が出展する総台数は全17台。これらは、ワールドプレミア(世界初公開)1台とジャパンプレミア(日本初公開)8モデルを含んでいる。ワールドプレミア・モデルについては、プレスデー初日の11月20日まで秘密だそうで、情報は公開されていない。

 しかしながら、VWファンなら気になるジャパンプレミア・モデルが8台あるのが気になるところ。なかでもっとも注目が集まりそうなのが、最近ゴルフGTIが加わった、新型ゴルフの追加モデルだろう。ひとつはステーションワゴンの「ゴルフ・ヴァリアント」とそのホットモデル「ヴァリアントR」。もうひとつは、VW GOLFの最強マシン「ゴルフR」だ。

 その概要は一度レポートしたが、復習する。搭載エンジンは従来の3.2リッターV型6気筒から2リッター直列4気筒TSIターボエンジンに変更された。が、従来よりも30ps アップした最高出力は300ps(221kW)/5500-6200rpm、最大トルクは38.8kg.m(380Nm)/1800-5500rpmを発揮するアウトプットを誇る。この強大なパワー&トルクを4モーションシステム(VW独自の四輪駆動)で路面に伝える。スポーツチューンを受けたサスペンションの車高はスタンダードモデル比20mm低く、先日デビューしたスポーツモデルのGTIよりも5mm低い設定だ。組み合わせるトランスミッションは6速マニュアルとデュアルクラッチを採用した2ペダルの6速DSGも従来どおり用意する。燃費性能の向上もニュースで6MT車は7.1リッター/100km(14.1km/リッター)、スタート&ストップ&ブレーキ回生機構を備えた6速DSGモデルは6.9リッター/100km(14.5km/リッター)を達成している。タイヤ&ホイールは標準で225/40R18タイヤ+18インチホイール、オプションで19インチも選択できる。

 これまでの例で、「ゴルフR」の日本仕様者・右ハンドル車は限定で数百台単位でも発売が多かった。今回の新型がどうなるか分からないが、TMSで実車確認して、その後「どうするかは、貴方の判断にお任せ」しますね。価格など詳細はまったく未定です。しかし、物欲をそそる一台だ。(編集担当:吉田恒)