民主党の海江田万里代表は30日、「特定秘密保護法案の議論の時間が少な過ぎる」と批判するとともに、臨時国会で成立を図ろうとしている政府・与党に反対の声の拡大を街頭で訴えた。
海江田代表は「重要な法案は委員会で100時間くらいかけて行うのが国会の常識だった」とし「今回は衆院で40時間ほどで終わった。これはおかしい」と与党の国会運営を強く批判した。
そのうえで、海江田代表は(1)秘密保護制度を作る前提として情報公開制度をしっかり充実することだと訴えたほか、(2)第三者機関や国会が客観的な立場からチェックできる仕組みづくり(3)原則30年後には秘密を公開し、歴史の検証を可能にする公文書管理制度を確立しなければならない、と現行の政府・与党案の欠陥を指摘した。
民主党は特定秘密の保護の必要は認めているものの、国民の知る権利などをきちっと担保できることが重要で、情報公開制度の充実などを先行させる必要を訴えている。(編集担当:森高龍二)