菅義偉官房長官は11日、全国の小、中、高校と特別支援学校で認知されたイジメ件数が24年度に19万8108件と前年度の2.8倍にのぼったことに対する受けとめを記者団から聞かれ「学校や教育委員会でイジメの積極的な把握を行った結果」と語った。
菅官房長官は「イジメのアンケートの質問項目やイジメに関する目安箱などで、潜在的なものが出てきたのかなと思う」とし、「いずれにしても、本年6月に成立したいじめ防止対策推進法を踏まえて、いじめは絶対に許さないという方針のもとに政府として取り組んでいきたい」と語った。
文部科学省の発表によると、小学校で11万7383件と前年度の3万3124件に比べ、大幅に増加。中学も6万3634件と前年度の3万749件に比べ倍増。高校も1万6274件と前年度の6020件に比べ大幅に増えていた。いじめの6割は「ひやかしやからかい」だったが、「無視や仲間はずれ」といったイジメも2割あった。「金品を盗む」など深刻なものも1割程度あった。(編集担当:森高龍二)