自民党の石破茂幹事長は総理や閣僚による靖国神社参拝を巡る政教分離の問題やA級戦犯合祀の問題、国立の追悼施設建設について、27日、「党としてどんな議論も封殺することはない」と語った。
石破幹事長は「どんな議論も自由闊達に行うというのが自民党。決まればそれに従うというのが自民党だと思っている」としたうえで「今日の時点でそういう議論をスタートさせるという具体的な計画があるわけではないが、靖国神社の経緯、果たしてきた役割、そして、今日、国民にどのように受け止められているのかなど、議論するにはベーシックな議論の積み重ねが必要だと思う」と語り、A級戦犯の合祀問題についても議論の遡上にのせることに否定はしなかった。
また、石破幹事長は「小泉内閣で防衛庁長官をしていたときから参拝はしていない」とし「それは自分なりの考え方に基づくものだが、党を預かる責任者の立場として、自分の考え方を今、申し上げることはしない。昨日会見で総理が参拝されたということはひたすら不戦の誓いというものを新たにし、犠牲となられた260万人もの英霊に対して深く尊崇の念を捧げ、慰霊の誠を捧げるというもの。また、海外に総理の思いを説明すれば必ずわかっていただけるというコメントを受け継ぐ」と強調した。(編集担当:森高龍二)