非核三原則「しっかり守っていく」 岸田外相

2014年02月19日 09:04

 岸田文雄外務大臣は非核三原則について18日の記者会見で「非核三原則は大変重要な原則と思っており、しっかり守っていく方針」と強調した。

記者団から「2月14日の国会での民主党の岡田克也前外務大臣と岸田大臣とのやりとりで、岸田大臣の答弁は民主党の政権をそのまま引き継ぐという答弁をしていると思うが、そのことは具体的に言うと『有事の際は(アメリカの)核持ち込みを認める』ということになる。非核三原則との関係で所見を伺いたい」との質問に答えた。

 岸田外相は「我が国は非核三原則については大変重要な原則だと思っているし、これをしっかり守っていく方針。昨年末に国家安全保障戦略を我が国として初めて発表したが、国家安全保障戦略の中でも明記されている」とした。

 そのうえで「予算委員会での議論は一般論として、岡田外相時代に核の持ち込みについて議論されたことについての質問であったと承知しているが、岡田外相の発言、当時の政府の対応、方針について否定するものではないが、現状、我が国においては非核三原則を守る。現状は全く変わらない。こういった趣旨だ」とし「あのときのやり取りはそのように承知している」として、非核三原則を守る方針になんら変わるところはないとの考えを強調した。

 また、日韓関係について「韓国は大切な隣国であり、北朝鮮情勢をはじめ東アジアの地域情勢を考えるときに、日米韓、三国の連携は大変重要だと認識をしているので、引き続き様々な具体的な意思疎通や協力案件を積み上げることによって、大切な二国間関係を前進させるべく努力はしていきたい」と語った。(編集担当:森高龍二)