日産、EV「リーフ」を一律25万7000円値下げ

2014年03月30日 16:51

 28日、日産自動車<7201>は電気自動車(EV)「リーフ」の国内販売価格を改定したと発表。すべてのグレードを一律で25万7000円値下げした。これまで国は「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(CEV補助金)」として、電気自動車の購入者に対して78万円の補助を行っていたが、4月からそれが53万円に減額される。今回の値下げにはその減額分を吸収し販売を促進する狙いがある。

 こうして値下げしたことにより、実際の購入価格は226万円からと、これまでと変わらない。ただし、消費税増税分を含むと購入価格は値上がりしたことになる。そして値下げを実施するものの、仕様についてはこれまでと変更はないとのこと。「リーフ」は2012年11月にマイナーチェンジをすることにより性能を向上させ、価格も引き下げていた。さらには13年の4月にも約30万円の値下げを行っていた。

 それぞれのグレードの税込販売価格(消費税8%)は次の通り。「Sグレード」が287万2800円、「Xグレード」が329万2920円、そして最上級の「Gグレード」が367万9560円となる。

 14年2月末までに、「リーフ」は全世界で10万4700台を販売しており、そのうち国内で3万7600台を販売した。そうした販売台数の増加によりコストダウンの見込みが立ったことから、今回の値下げが実施されたとのこと。そして日産自動車は、今年の半ばからヨーロッパにおいて商用電気自動車の販売も計画している。その後、日本でも販売が開始される予定だ。

 電気自動車、プラグインハイブリッド車、クリーンディーゼル車といった車を購入する際、国から「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(CEV補助金)」という補助金を受けることが出来る。しかしこれまで最大78万円だった補助金が、4月から53万円に減額されることとなる。その減額分を補てんするため、日産自動車は値下げを敢行。それにより、消費税増税分を除けば、これまでと同じ価格で購入することが出来る。

 また、13年度のCEV補助金の申請期限は14年3月7日までだったが、予算を繰り越し14年8月7日まで延期されることとなった。(編集担当:滝川幸平)