世界初の量産型電気自動車(EV)日産リーフが誕生して3年が経った。日産は量産型EVの第2弾としてコマーシャルバン「e-NV200」を2014年にグローバル展開すると先日発表。電気自動車によるゼロエミッション対応を加速させている。
日産リーフは、量産車として走行中の排出ガスがゼロだが、力強い加速、静粛性、洗練性、そしてガソリン車と同等以上の安全性と信頼性等を備えている。今回のショーで日産は5台のダイナミックなEVラインアップを展示。EVのゼロエミッションのメリットをさらに訴求した。最先端技術である自動運運転技術を装備した「日産リーフ」をはじめ、「ニッサン ブレードグレイダー」「e-NV200」「日産ニューモビリティコンセプト」「日産リーフ エアロスタイル」の5台のEVは、日産の未来のモビリティのビジョンを示している。
一方で、10月から横浜市と協働で実験的に開始した超小型EV「日産ニューモビリティコンセプト」をつかったワンウェイ型カーシェアリング『チョイモビ ヨコハマ』のサービスが始まっている。
『チョイモビ ヨコハマ』は、日産自動車と横浜市が協働で進めている「ヨコハマモビリティ“プロジェクトZERO”(YMPZ)」の一環で、「低炭素型交通の推進」「都市生活・移動のクオリティアップ」「観光の振興」を目的に1年間実施する。国交省の「超小型モビリティ導入促進」事業の支援を受け、30台の稼働からスタート、最終的に100台規模の「日産ニューモビリティコンセプト」が、横浜市都心エリアに設置される約45箇所のカーステーションで自由に借用し返却できるという「ワンウェイ型」のカーシェアリングだ。超小型EVのカーシェアリングは日本初の取り組みである。基本料金は1分間20円である。入会金は無料だが、入会後に60分間の安全運転講習会を受講することが条件となる。
「日産ニューモビリティコンセプト」の駆動バッテリーはリチウムイオン電池。カーステーションで常に充電されており、乗車定員2名。最高速度は80km/hなので、高速道路の走行は不可。会員はすでに2700名を突破したと発表されている。(編集担当:吉田恒)