野田佳彦総理は17日に2013年度予算編成の概算要求基準を閣議決定する方針。予算編成では東日本大震災からの復興、福島再生を最重要・最優先課題として全力で対応する方針を示すほか、エネルギー・環境など「グリーン」、健康など「ライフ」、「農林漁業の6次産業化」を重点分野とし、府省横断的な横割りの予算配分を徹底することなどが示されることになるもよう。
これはさきに政府・民主党実務者会合で予算編成にあたっての基本的考え方をとりまとめたものをベースに基準を示すことになるためで、基本的考え方として「財政運営戦略・中期財政フレームを遵守するとの方針の下、日本再生戦略の着実な実行を目指すとともに、過去3年の経験を踏まえ、本格的な予算改革(硬直化の是正、縦割りの弊害是正)に取り組む」との方針がまとまったことによる。
予算編成においては(1)社会保障分野を含め聖域を設けず歳出全般を見直す。その際、行政レビューの結果や会計検査院の過去の指導事項などについても来年度予算に確実に反映させる(2)省庁の枠を超えた大胆な予算の組み替えに資する編成の仕組みを導入する(3)重点分野を中心に要求段階から各府省類似の施策の重複排除、間接的関係予算の安易な計上排除を徹底することなども盛り込まれるもよう。
(編集担当:森高龍二)