京セラなどが70MWの太陽光発電事業の運営会社設立

2012年08月01日 11:00

 京セラが、出資会社6社と共に、太陽光発電事業を実施するための事業運営会社「鹿児島メガソーラー発電株式会社」を設立、出資手続きを完了したと発表。発電量は70MWで、1箇所の発電能力としては国内最大となる。

 新会社は、IHI保有の鹿児島市七ツ島の土地において出力70MWの太陽光発電事業を展開し、九州電力への電力供給を実施する。資本金は約43億円で、事業期間は、発電所完成後九州電力への電力供給開始から20年間。総投資額は約270億円の予定であり、京セラ・KDDI・IHI・九電工・京都銀行・鹿児島銀行・竹中工務店の7社による出資金と、みずほコーポレート銀行のアレンジによるプロジェクトファイナンスにて調達する予定とのこと。9月に着工し、来年秋ごろの完成を目指すという。

 70MWは一般家庭の約22000世帯分に相当し、年間約25000tのCO2削減に貢献するという。7月の全量買取制度開始以降、参入の相次ぐメガソーラー発電事業。30日にも三重県及び愛知県が、両県にまたがる約78haもの土地におけるメガソーラー事業に取り組む事業者の募集を企画提案コンペ方式により実施すると発表するなど、各自治体による誘致も活発化している。その多くが事業期間を20年間としている。この20年間で電力事情がどのような変遷をみせるのかにも、注目が集まるところではないだろうか。