スズキの4~6月期、タイで苦戦するも増収増益

2014年08月04日 07:50

 消費税増税前の駆け込み需要に伴う反動減、またタイを中心とするアジア地域での四輪車の販売台数の減少などのマイナス要因はあったものの、結果的にスズキ<7269>の4~6月期の連結決算は営業利益、最終利益ともに過去最高を更新することとなった。

 1日、スズキが2014年4~6月期の連結決算を発表。それによれば、売上高は前年同期比5.1%アップの7104億円、営業利益は前年同期比15.5%アップの509億円、経常利益は前年同期比25.7%アップの593億円、最終利益は前年同期比38.8%アップの375億円という結果であった。また4~6月期の売上台数は、四輪車が前年同期比8.6%アップの69万1000台、二輪車が前年同期比8.3%ダウンの47万1000台となっている。

 営業利益、最終利益ともに4~6月期としては過去最高の結果となった。消費税増税前の駆け込み需要によって発生した国内の受注残、また新車投入効果によりヨーロッパでの売り上げが順調に推移したことなどが影響した。しかしその反面、タイやインドネシアでは四輪車の業績が落ち込んだ。だが国内のヨーロッパの好調さがその落ち込みを補う形となった。

 四輪車の国内売上高は、「ハスラー」をはじめとする前期末に積み上がった受注残が寄与して前年同期を上回った。また海外売上高も、ヨーロッパの増加が寄与して前年同期を上回る結果に。それにより、四輪自動車の売上高は前年同期比6.5%アップの6290億円となった。また営業利益は、インドやインドネシアでの設備投資負担の増加、また現地通貨安の影響、そしてタイでの四輪車の販売の減少などの影響を受けてアジア地域においては落ち込みをみせたものの、国内やヨーロッパでの増益がそれを補い、結果、前年同期比5.8%アップの473億円となった。

 そして二輪車の売上高はアジアで販売が減少した影響を受けて、前年同期比6.9%ダウンの656億円。営業利益は前期に輸出していた海外在庫の大型二輪車が販売されたこともあって、前年同期の営業損失27億円から営業利益10億円へと黒字に転換した。

 そして通期の業績予想については、国内での反動減の影響が懸念されること、またタイ、インドネシアでの四輪車の販売の見通しが厳しいことなどから、従来の予想を据え置いた。(編集担当:滝川幸平)