野田内閣が総辞職 自公政権誕生へ

2012年12月26日 11:29

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野田内閣は26日午前に臨時閣議を開き、総辞職した。2009年9月16日の民主党政権誕生から鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦総理と3内閣、期間にして1198日間で、再び、政権を自公に明け渡すことになった。

 野田内閣は26日午前に臨時閣議を開き、総辞職した。2009年9月16日の民主党政権誕生から鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦総理と3内閣、期間にして1198日間で、再び、政権を自公に明け渡すことになった。

 民主党は野田総理が総選挙での惨敗の責任をとり、党代表を辞任。25日に海江田万里新代表を決め、幹事長に細野豪志政調会長の就任を決めた。外部からの意見も聞きながら総選挙を総括、検証し、党の再生を期すとしている。

当面、来夏の参議院選挙までに地方への裾野拡大をどこまで進めることができるかがポイントになりそう。野党協力を探る考えも海江田代表は語っている。

 「民主党は国会議員中心の党になっていたのではないか」(海江田代表)と自覚するほど、地方の脆弱さが今回選挙に象徴されていた。投票率の低い分、組織力の差が表面化する。結果、地方にも裾野が広い自公、東京・大阪に限っては日本維新の会が躍進した。「民主(小選挙区選出)議員が地元でこの3年間、どのような活動をしてきたのか、活動したことを一般有権者に伝えていたのか、活動が見えない」との声が出るほどだった。地方での活動力が弱いということを示している。

 26日午後に召集される特別国会で第96代首相に安倍晋三自民党総裁が選ばれ、自公連立政権が誕生する。尖閣、竹島、普天間問題、原発・エネルギー問題などにどう取り組むのか、今度は新政権の手腕が問われる。(編集担当:森高龍二)