主婦の就業率は40.7%、子供の年齢が上がるほど就業率は上昇

2014年11月02日 16:42

 主婦の就業率は40.7%だった。そして、子供の年齢が上がるほど就業率は上昇することがわかった。株式会社リクルートジョブズの調査研究機関「ジョブズリサーチセンターは24日、2013年12月に行った「主婦の就業に関する1万人調査」のうちM字カーブ解消のターゲットとなる「20~49歳の既婚・子供あり女性の就業状況」をまとめた。

 それによると、就業率40.7%、現在無業だが就業意向がある人は51.1%。就業意向がない人は8.2%にとどまった。無業・就業意向者51.1%のうち、過去1年以内に仕事探しをした人は22.5%、仕事探しはしなかったが就業意向が高い人は11.2%、仕事探しはせず就業意向も「いずれは」と低い人は17.4%となった。有職者の現雇用形態はアルバイト・パート55.8%、派遣・契約社員7.8%、正社員25.1%。無業・就業意向者の希望雇用形態は、アルバイト・パート中心(75.9%)である。

 そして、就業率に影響を与える要素は、「本人年齢」と「同居している末子学齢」 だった。20~39歳は就業率が低く、年齢が上がるほど就業率は上昇する。また、同居している末子の学齢が小学校入学前だと就業率は28.1%と低いが、小学校低学年になると43.8%まで上昇、小学校高学年になると中学生以上とほぼ差がなくなる。しかし、同居している子供の人数や学歴による就業率の差は見られなかった。

 また、仕事を選ぶ際の重視項目は「場所」、次いで「休日」「時間」だった。上位5項目のうち4項目が場所に関する項目となった(「1位:転勤が無いこと」「2位:通勤の便が良いこと」「3位:希望する勤務地であること」「5位:通勤時間が短いこと」)。次いで、休日や時間に関する項目が続く(「4位:休暇をとりやすいこと」「7位:希望する休日、残業、勤務時間であること」「9位:勤務する曜日が選べること」)。

 最後に、年収は平均88.3万円、103万円以下が79.6%。扶養範囲等で上限を設けているのは72.3% だった。扶養範囲等を意識して年収に何らかの上限を設けている人は有職者(アルバイト・パート)の72.3%となった。最低でもこれくらいは欲しい年収は109.3万円(現在の年収比1.2倍)、自分の能力で最大限これくらい稼げると思う年収は152.7万円(同1.7倍)と回答しており、いずれも現在の年収より高い結果となった。(編集担当:慶尾六郎)