日本独特の正月の習慣として、また普段会えない人へのコミュニケーション手段として、私たち日本人にとって欠かすことのできないのが年賀状のやりとりだ。パイロットコーポレーション<7846>は15日、同社が毎年行っている「ビジネスマン・OL の年賀状に関するアンケート調査」の結果をまとめた。
この調査は今回で 35 回目を迎える。首都圏のビジネスマン・OL等を対象に、今回は11月4日から約 2 週間にわたり調査を実施した。サンプル数(概数) は447 人、調査対象は首都圏の企業・団体等に勤務する20代~60代のビジネスマン・OL などで、質問用紙の配付・回収による無記名留置調査を行った。
まず、来年の年賀状を出すか、否かを尋ねた問いでは、「出す」と答えた人は、2012年以来の8割超えとなり、2013年(79.7%)、2014年(78.9%)と下降トレンドが続く状況を脱出した。年賀状を出す理由としては、「新年の挨拶として」(80.6%)、「日頃の無沙汰」、(44.3%)、「世話になった人への儀礼」(36.9%)と昨年同様、全般的に好意的な回答が上位を占めた。
一方、年賀状を「出さない」(19.1%)と答えた人に、年賀状を出さない理由について聞いたところ、「準備が面倒」(43.2%)、「ソーシャルメディア等で代用」(34.6%)と年賀状を出すことを手間だと考えていることがわかった。また、「相手の住所がわからない」(32.1%)という意見も多くあることから、気軽に出せて、住所がわからなくてもコミュニケーションができるソーシャルメディアの支持は、今後も増えていくことが予想されるとした。
また、新年の挨拶のソーシャルメディアの利用状況について尋ねたところ、「利用する」と答えた人は、52.1%に達した。年々、その数値は増加している。住所がわからなくても新年の挨拶ができ、一度に多くの人とコミュニケーションを図ることができるソーシャルメディアでの新年の挨拶は、今後も増加傾向となることが予想されるという。また、日本郵便が LINE や twitter などで、住所がわからないソーシャルメディア上の友人・知人に年賀状を送れるサービスを行っており、年賀状とソーシャルメディアとのコラボレーションも見られる。
さらに、実際に、新年の挨拶に使うソーシャルメディア について聞いたところ、1 位が「Facebook」(57.5%)、2 位が「LINE」(54.5%)になり、3 位の「twitter」(25.3%)以下を大きく引き離した。(編集担当:慶尾六郎)