シニア世代の半数が、元気なうちに自分の死にまつわる準備を行っておく「終活」を行っていることが、株式会社まごころ価格ドットコムの調査で明らかになった。アンケート対象者は、シニア層(60~70代男女)300名と子世代(30~50代男女)300名の計600名。
シニア世代300名を対象に、自分のお墓やお葬式などの準備を行う「終活」の実践について尋ねたところ、「終活を始めている」と答えた人が49.3%、「終活をしていない」と答えた人が50.7%となった。
終活の実際の内容について、「実践している」「今後実践したい」を合わせてもっとも多いのは「自分の荷物を片付けておく(73.6%)」。ついで「財産や相続をまとめておく(63.7%)」「亡くなった時にだれに知らせるかなど、交友関係を整理しておく(59%)」「お墓を建てておく(決めておく)(50%)」「ソーシャルメディアやメールのアカウント処理を準備しておく(45.7%)」「遺言書を書いておく(44.4%)」「お葬式を決めておく(45.7%)」「エンディングノートを書いておく(45%)」等。
終活を実践または実施意向のあるシニアに、「誰と終活しているか(またはしたいか)」尋ねると、59.9%のシニアが「独りで」と回答した。ついで「夫婦で(36.2%)」、「子どもや孫と(6.6%)」「その他(1.9%)」となった。
一方子世代(30~50代300名)に対して、「親の終活を自分にも話してほしいか」と尋ねたところ、「自分にも話してほしい(62.7%)」、「自分に話す必要はないと思う(37.3%)」となった。
「終活」の是非はともかく、超高齢化に伴い言葉自体は確実に広まってきている。実際に、大きな反響を呼んだ昨年に引き続き、今年も8月24日に「終活フェスタ2014 in 東京」が行われた。実際に終活を考えるシニア世代が足を運び、終活の具体的準備を行うイベントに参加したという。(編集担当:堺不二子)