ウェザーニューズ<4825>は、13日までに関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県)、静岡県、山梨県、長崎県、宮崎県の1都10県で基準を超える花粉飛散量が観測され、今後も飛散が徐々に増える見込みであることから、関東全域、東海、甲信、九州の一部で“花粉シーズン”に突入したと発表した。
ウェザーニューズは、各都道府県の3割の『ポールンロボ』が、花粉を10個以上観測した日が2日以上あった場合に飛散開始と定義している。関東や山梨県では、2日以上という条件を満たしていないが、12日に花粉を10個以上観測しており、今日は夕方にかけて更に飛散量が増える見込みで、週末にかけても十分に飛散する可能性が高いため、本日“花粉シーズン”に突入したことを発表した。
スギ花粉の雄花は暖かくなると花を開いて花粉を飛ばし始める。1月中旬以降は寒さが緩む日も出てきたが、飛散シーズンインにはいたらなかった。その後、2月初めは再び真冬の寒さとなったが、12?13日は寒さが緩み関東全域、東海、甲信、九州の一部で花粉シーズンインとなった。
2月中旬は、西日本を中心に春の気配を感じられる程暖かい日や、風が強まる日もあるため、西?東日本の太平洋側では続々と花粉シーズンに突入する予想。2月下旬もまだ冬の寒さになる日が多くなりますが、冬型の気圧配置が緩んで寒さが和らぐ日もあり、そのタイミングで山陰など西日本の日本海側では花粉シーズンに突入する見込み。
2008~2014年と比べると、東北や北陸では3~7日程度遅く、その他のエリアでは平年並のシーズンインとなる予想である。花粉シーズンに入った後、1週間から10日くらいで本格的な飛散シーズンに突入し、九州では3月上旬、関東から中四国の各地では3月中旬にスギ花粉の飛散ピークを迎える予想だ。また、スギ花粉の飛散量がピークを過ぎた後は、桜の花が咲く頃にヒノキ花粉の飛散量が増え、西~東日本では4月上旬~中旬にヒノキの花粉飛散量がピークとなる見通しとしている。
2015年のスギ・ヒノキ花粉シーズンの花粉飛散量は、北から東日本ほど多く、東北や関東、中部では2008~2014年平均の110~150%と多くの花粉が飛散する予想である。近畿では平年と同程度~130%となる見込み。
一方、その他の西日本の飛散量は平年より少ない所が多く、中四国では平年の80~90%程度、九州では平年の70~90%程度となる見通し。 また、昨シーズンと比べると、東北~近畿は飛散量が多く、特に関東を中心に2~3倍(200~300%)となる見通しで。一方、中四国以西では、四国(太平洋側)~九州を中心に昨夏の天候不順の影響が大きく、昨シーズンの70~90%となる地域が多いです。特に、高知県・徳島県・佐賀県・大分県・宮崎県・長崎県では昨年と比べて大幅に少なく50~60%程度となる見通しとしている。(編集担当:慶尾六郎)