新入社員希望年収「400万円以上」。貯蓄希望額「1000万円から3000万円」

2015年04月18日 19:32

 新卒社員たちは、希望年収は400万円以上とさほど高くはないものの貯蓄額に関してはシビアに考えていることがわかった。

 2015年4月に新卒社員として入社を予定している男女を対象に、将来の希望年収を聞いたところ、「400万円以上600万円未満」の回答が最も多く22.6%。ついで、「600万円以上800万円未満(16.0%)」、「200万円以上400万円未満(12.1%)」、「1000万円以上(11.3%)」となった。平均は774万円でとなった。男女別に見ると男性の希望年収平均は879万円、女性は669万円となり、希望年収に210万円の差があった。

 次に、将来の希望貯金額を聞いたところ、1,000万円以上の貯金希望が6割を超えた。ついで、「1000万円(27.7%)」「3000万円以上(20.8%)」「1800万円以上(9.4%)」「400万円以上(9.1%)」となった。希望貯金額の平均については男女平均で1412万円、男性が1478万円、女性が1347万円となった。この質問に関してのみ、1位「1000万円」と2位の「3000万円」に回答が集中していた。

 将来希望する役職については、「なりたい役職にこだわりはない」が25.8%で最も高く、次いで「リーダー・主任クラス」が12.6%、「部長クラス」が10.8%。以下、「起業したい(8.1%)」、「フリーランスで働きたい(7.2%)」、「課長クラス(6.6%)」「社長になりたい(3.8%)」となった。現実的な役職を希望しているというよりは、フリーランスや起業といった将来の離職をすでに考えている声も多かった。

 初任給の使い道については、「自分の欲しいものを買う」が最も高く29.1%、ついで「家族へのプレゼントや食事をご馳走する」が17.7%、「貯金」が17.0%だった。男女別で差が開いたのは「家族へのプレゼントや食事をご馳走する」で、男性が13.1%だったのに対し、女性は22.2%と約9ポイントの差が出た。

 最後に将来の不安について聞いたところ、全体・男女別ともに不安のトップ3は「仕事」「貯蓄」「結婚」だった。

 収入は多くを望まず、役職への強いこだわりもない。しかし貯金には大きな関心を寄せている。これが現在の新卒社員のひとつの姿なのだろうか。2015年4月新卒入社の社員530名を対象。調査期間は2015年3月30日~3月31日。調査方法はインターネット調査。(編集担当:堺不二子)