欧州自動車工業会(ACEA)が4月の乗用車の新車登録台数(マルタを除く27ヶ国ベース)を発表。登録台数は前年同月比6.9%アップと20ヶ月連続で前年同月を上回り、日本メーカーも三菱自動車<7211>やマツダ<7261>などが好調に数字を伸ばした。法人需要や大衆車への需要の高まりが後押しする形となり、ブランド別でも大衆車が高級車を上回った。
14日に欧州自動車工業会が発表した4月の乗用車の新車登録台数は前年度比6.9%アップの116万6482台であり、プラスとなるのはこれで20ヶ月連続。また4月としては2010年以降で最高台数であった。国別に見てみると、主要国の市場すべてで好調に推移し、イタリアが前年度月比24.2%アップ、ドイツが前年同月比6.3%アップ、英国が前年同月比5.1%アップ、スペインが前年度月比3.2%アップという結果であった。なかでも伸びが顕著だったのがギリシャで、前年同月比43%アップと大幅に数字を伸ばした。また前月3月と比べても19%アップという結果であった。観光シーズンの到来とともにレンタカー各社が車種を変更したことなどが貢献したのではないかとみられている。
ブランド別に見てみると、ルノー・グループが前年同月比15.3%アップと大きく数字を伸ばしたほか、ルノーブランドが前年度比15.6%アップ、ダチアブランドが前年度比14.7%アップとそれぞれプラスとなった。ドイツのフォルクスワーゲンは前年度比5.6%アップであり、登録台数は15万4311台と最多数であった。そしてフォルクスワーゲンの傘下であるシュコダブランドは前年同月比9.5%アップという結果であった。
こうして大衆車がいずれも好調に推移する一方で、高級車ブランドであるアウディが前年同月比3.7%アップ、メルセデスが前年同月比3.0%アップと小さな伸び率にとどまった。
そして日本メーカーを見てみると、三菱自動車が前年同月比32.1%アップと好調を維持。またマツダも前年同月比12.1%と大きく伸長。そのほか、日産自動車<7201>が前年同月比9.0%アップ、スズキ<7269>が前年同月比2.3%アップ、トヨタ自動車<7203>も前年同月を上回った。しかしホンダ<7267>は前年同月比24.9%ダウンと大幅マイナスとなった。(編集担当:滝川幸平)