欧州自動車工業会(ACEA)が、欧州連合(EU)全域における2015年1月の新車登録台数(マルタを除く27ヶ国ベース)を発表。それによれば、登録台数が17ヶ月連続で増加したことがわかった。欧州自動車工業会は、今年も引き続き新車需要の回復傾向は続くとみているものの、伸び率については鈍化するのではないかとの見通しを示している。
欧州自動車工業会が発表した15年1月の新車販売台数によれば、総販売台数は前年同月比6.7%アップの99万9157台で、これで17ヶ月連続で前年同月を上回った。欧州自動車工業会は今年も新車需要の回復傾向が維持されると予想しているものの、5.7%アップした前年と比較して伸び率は鈍化するとの見通しを示している。
主要市場別に見てみると、スペインが前年同月比27.5%アップと大きく伸長、イタリアも前年同月比10.9%アップ、そして英国やフランスも前年同月比6%アップ以上の伸長を示した。さらにドイツもプラスを確保した。
そして日本メーカー別に見てみると、三菱自動車<7211>が前年同月比101.5%アップ、日産自動車<7201>が前年同月比36.3%アップといずれも好調に推移した。トヨタ自動車<7203>も前年同月比9.6%アップという結果であった。しかしその一方でホンダ<7267>が前年同月比5.8%ダウン、マツダ<7261>が前年同月比6.0%ダウン、そしてスズキ<7269>が前年同月比8.9%ダウンとそれぞれ落ち込みをみせ、日本メーカーの中で好不調がくっきりと分かれる形となった。
日本メーカー以外では、米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下のオペル(ドイツ)が前年同月比15.9%アップと大幅に増加。また姉妹ブランドである英ボクソールと合わせた市場シェアは、前年同月比6.3%と拡大した。また仏ルノーも前年同月比11.3%アップ、独フォルクスワーゲンは前年同月比7.7%アップ、米フォード・モーターの各ブランドは前年同月比5.1%アップ、伊フィアットは前年同月比4.7%アップとそれぞれ増加した。
そして高級車では、独ダイムラーのメルセデス・ベンツが前年同月比12.8%アップ、BMWが5.8%アップとこれらについてもそれぞれ増加した。(編集担当:滝川幸平)