自民党の石破茂幹事長は15日、日銀総裁人事の条件について、天下り云々より政府との協調体制を敷ける人物かどうかだとの考えを示した。
石破幹事長は会見で「どのようなところのご出身であるかということより、政府との協調体制がキチンと敷ける方が最も肝要」とし、菅義偉官房長官と同様の考えを示した。
これは天下りを排して人選を考えることはしないということを示したもので、石破幹事長は「財務省出身だからダメ、日銀出身だからダメという形式議論ではなくて」と天下り批判は形式議論に陥る危険があるとした。
そのうえで「財務、日銀、そういうところの出身でない方でも政府と協調体制を敷けない方もあるでしょうし、形式議論に堕するべきとは思っていない」と日銀や財務OBの就任には反対とする勢力をけん制した。
ただ、石破幹事長は「野党のみなさまのご意見を聞くことは当然必要なことだと思っている」と一定の配慮もみせた。
このほか、石破幹事長は、この日の会見で、夏の参議院選挙について「自公政権・安倍政権の半年間の評価がひとつの争点になる」との認識を示した。
自民党は22日に全国幹事長会議を開き、参議院選挙対策をテーマに議論することにしている。(編集担当:森高龍二)