もう一段の金融緩和やらざるをえなくなるだろう

2015年05月31日 01:24

生活の党の小沢一郎代表は30日までに記者会見で「もう一段の金融緩和をやらざるをえなくなるだろう」との見方を示した。日銀が株を買い続ける異常事態が続いているが、その間に日本経済も世界経済もプラスの方向に転じることを願っているのだろうとそうならなかった場合を危惧した。

 小沢代表は「ご承知のように日銀自体が(株を)買ってしまっているし、年金から共済から郵貯から簡保から皆で買い上げている」とし「これを止めたら株はきっと弾けてしまう。そうすると経済はマインドが占める割合が大きいので、おかしくなってしまうということがあって、買い続けている間に日本経済も世界経済もプラスの方向に転ずることを願っているのでしょう」との見方を示した。

 そのうえで、小沢代表は「もう一段の金融緩和をやらざるをえなくなるだろうという気がする。金融緩和というお札の印刷だ。実際に必要でないお金をいっぱい刷っているわけだから、いずれ不景気のハイパーインフレということも考えられるし、この政策は行き詰り、弾けるときが来る。日銀が株を買うというのは不自然で、こんな形で買うのは、たぶん未だかつてなかったのではないか」と語った。(編集担当:森高龍二)