辺野古へ移設を粘り強く理解求める 政府

2015年06月02日 07:59

菅義偉官房長官は1日夕の記者会見で、同日、沖縄県庁に普天間飛行場の代替施設を名護市辺野古に建設することを阻止する目的での対策室が設置されたことに対する受け止めを聞かれ「地方自治体の組織の在り方について政府がコメントすることは控えたい」と冷静な受け止めをみせた。

 菅官房長官は「普天間飛行場が市街地にあり、世界で一番危険といわれている施設」とし「この危険除去というのが極めて重要なことであり、まさに個々の部分が原点だった」と辺野古への代替施設建設の最大目的が普天間の危険除去ということを改めて強調した。

 菅官房長官は「普天間の固定化を避けることが政府と沖縄県の共通しているところだ」としたうえで、「日本を取り巻く安全保障環境が極めて厳しい中、日米同盟による抑止力維持と普天間の危険除去と固定化回避へ、長年、日米間で協議してきた唯一の解決策だ」と辺野古への移設計画を「唯一の解決策」と理解を求めた。

 菅官房長官は「自然環境や住宅環境に配慮しながら、粘り強く、理解を求めていきたい』と語った。(編集担当:森高龍二)