日本共産党の宮本徹議員は13日の衆院安保特別委員会で、さきに開示された自衛隊内部文書「イラク人道復興支援行動史」の大部分が黒塗りになっている問題で、黒塗りの一部は「自衛官の家族支援への提言とあり、家族の意識改革が書いてあり、軍事組織においては、隊員は身の危険を顧みず、任務を達成することが求められ、家族にもその覚悟は求められる。が、現実はそうでない部分もあった。イラク派遣を初めて聞かされ、うろたえた両親もあった」とし「家族の意識改革を行うべきだ」と書いていた。
また「今後の派遣においては、蓄積されるストレス以外にも、惨事発生時のストレス解消への早期対応も検討すべきである」旨が書かれていることも紹介した。
宮本議員は「こういうところまで黒塗りで出してきたのは、イラク派遣の実態を隠して、安保法案の危険性を小さくみせようとしたのではないか。色んなものが隠されたまま審議しているのではないか」と政府の姿勢を強く批判し、早期の全面開示を求めた。
中谷元防衛大臣は「国会などの求めもあるので、できるだけ開示できるところは開示していきたい。速やかに結論を得て、開示していきたい」と答えるにとどまった。(編集担当:森高龍二)