人工知能技術を活用した次世代型の音声対話システムとは 人に替わり幅広い業務に対応

2015年09月12日 20:12

 アドバンスト・メディア<3773>は、バーチャルオペレーターソリューション「AmiAgent(アミエージェント)」を10月1日より販売開始すると発表した。これは、人工知能技術活用した次世代型の音声対話システムである。

 「AmiAgent」は、音声認識エンジンAmiVoiceと対話エンジンAOI(アオイ)を軸に、音声合成エンジン、キャラクター、外部システム接続用インターフェイスを兼ね備えた、カスタマイズ型の統合ソリューション。スマートデバイス向けアプリケーション、自動応答電話(IVR)サービス、パソコン、ロボット、家電製品、カーナビ、など様々なデバイスに対応するという。

 従来人が実施していた企業の窓口業務や対応などを、対話技術を用いて「素早く・楽しく・便利」に行う次世代型の音声対話システムだ。人工知能技術を活用し、自然な対話と高い認識率を実現した。人に替わり、顧客からの問合せ対応、雑談対話、プロモーション、セールス支援、ビッグデータ収集、などの幅広い業務を集約し、自動化することで、コスト削減とユーザーの利便性向上の両立が図れる。

 システムの特徴は、デバイスとサービスに応じたカスタマイズ利用が可能であること。例えば、スマートフォン向けアプリケーションはキャラクターによる対話システムの利用、電話は音声認識IVRシステムの利用、PCはWEBブラウザでのテキストチャットの利用など、異なるデバイスに対しても、同内容の対話サービスを提供することができる。

 また、FAQを使った問合せ対応や雑談対話はもちろん、キャンペーンやPRメッセージの配信、アンケート、意見や要望の収集など、相互でやりとりを行う事が可能。自動化による対応コストの削減を行いながら、企業とユーザーとの距離を縮める。さらに、対話のログを蓄積し、分析することで、企業ごとの業務知識やユーザーごとの好みの学習を行い、個々に合わせた対応を行う。キャラクターの見た目は、ユーザー側で自分好みにカスタマイズすることもできる。訪日観光客の利用を見込み、外国語にも順次対応予定だ。

 まずはコンタクトセンター業務での活用を中心に、ソリューション提供を行う予定。既に大手銀行と共同で「AmiAgnet」の実証実験を行っており、2016年の本稼働を予定しているという。今後は、対話エージェントの市場と普及の拡大に努め、3年間で30社への導入を目指す方針だ。(編集担当:慶尾六郎)