北朝鮮に自制求める 長距離ミサイル発射示唆で

2015年09月16日 08:08

 岸田文雄外務大臣は15日の記者会見で、北朝鮮が来月10日の朝鮮労働党創立記念日にあわせ、事実上の長距離ミサイル発射を示唆していることに対し「安保理決議、六者会合合意などの遵守をしっかり求めていきたい」と語った。

 岸田外相は「安保理決議は北朝鮮による弾道ミサイル技術を使ったいかなる発射も禁止をしている」としたうえで「衛星と称したとしても安保理決議に反するものであると考えている」と語った。

 そのうえで「政府としては引き続き米国・韓国など関係国と連携しながら北朝鮮にまずは自制をしっかり求めていかなければならないと思う」と自制を促すとした。

 また、安保法制が大詰めを迎えていることについて「明日は地方公聴会が予定されていると承知をしている。今後の審議の進め方については国会あるいは参議院で決められることなので、政府として申し上げることは控えなければならないが、平和安全法制は我が国の安全保障環境が厳しさを増す中、国民の命や暮らしを守るために必要なものであると考えており、説明努力は続けていきたいと思っている」とした。

 政府・与党が今週中の採決、成立を急いでいるのは確か。「15日夜、参院安保理事会で16日夜に参院安保特別委員会を開き、法案を採決したいなどの提案がなされ、民主らが応じず退席した」(民主党、長妻昭代表代行)という。(編集担当:森高龍二)