『戦いはこれからだ』。『最後まで頑張りぬこう』。日本共産党の志位和夫委員長は17日夕、鴻池祥肇委員長が締めくくり総括質疑を省略し、だまし討ちのような形で採決に持ち込み、安保法案を自民、公明などで強行採決したことに「満身の怒りを込め抗議の声を届けたい」と怒りを露わにした。そして「委員会にさし戻せ、と鴻池委員長に野党共同して申し入れたい」とした。
志位委員長は「憲法違反であることがこれだけ明瞭な法案を、さらに、公聴会を開いた翌日に、こうしたやり方で採決するというのは言語道断の暴挙だ」と鋭い視線で訴えた。
また、志位委員長は「国民の6割以上が今国会での成立に反対し、8割が説明不足と言っている中で、いかに国会で多数の議席を持っているからといって強行採決することは、憲法の主権在民に反する暴挙だ」と大問題だとした。
志位委員長は「この法案は、戦闘地域での兵站、地球上のどこへでも米軍防護のための物資を運ぶ、そして集団的自衛権。どこをみても憲法違反であることは明白だ」と非難。
共産党の国会議員団は「何としても、廃案に追い込むために頑張ろう」と参院本会議での攻防へ気勢をあげた。(編集担当:森高龍二)