民主党の幹部が、相次ぎ「政権奪還」への決意を明確にし始めた。岡田克也代表は19日、成立した安保法案について「違憲だというこれだけの異論があるなか、一顧だにせず成立させてしまったことは非常に残念。憲法の平和主義、立憲主義、民主主義に対し、大きな傷あとを残した」との受け止めを語った。
そして「憲法違反の法律ができてしまったということで、日本の民主主義にとって非常に大きな傷が残った」と指摘し、「それを正すには安倍政権を倒さなければならない。明確な目標が確認できた」と政権奪還を果たさねばならないとした。
また、「政権をとったら集団的自衛権の部分については白紙に戻さなければならない」と憲法との整合性を重視した。
枝野幸男幹事長は「選挙で議会の構成を変えなければならないという思いをあらためて強くした」と内閣不信任案否決の結果が出た折にかたり、福山哲郎幹事長代理は、19日の参院本会議で「安倍政権の欺瞞性に気づいたから、国民は法案に声を挙げている。この戦い今は負けかもしれないが、試合に負けても勝負に勝った。私は国会の外と中でこれほど国民と政治がつながった経験をしたことがない。私見だが、若者や子どもを連れてきた女性たちの感性は、われわれの時代とはちがうかもしれない。この国の民主主義に、彼らの感性に可能性を感じている」と語り「立憲主義と平和主義と民主主義を取り戻す戦いは、ここからスタートする。どうか、怒りの気持ちを持ち続けてほしい。われわれも安倍政権を打倒していくために頑張ることを誓う」と政権奪還への決意を示していた。(編集担当:森高龍二)