パナソニック 4K対応の次世代タブレットを開発

2013年01月20日 11:09

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パナソニックは「4K表示」に対応する20インチIPSα液晶パネルとデジタルペンによる次世代タブレット型デバイス「4K Tablet」を開発したと発表した。

  パナソニック<6752>が今話題の「4K表示」に対応する20インチIPSアルファ液晶パネルとデジタルペンによる次世代タブレット型デバイス「4K Tablet」を開発したと発表し、話題になっている。

  「4K」とは、おおよそ4000×2000ドット前後のディスプレイの解像度を示す呼称。「4K2K」と呼ばれることもある。ちなみに、4Kの「K」は、キロを略した表記で、多くの場合は4098×2160ドット、あるいはそれ以上の解像度を指す。

  1920×1080の、いわゆるフルHDの解像度で、数年前までのスタンダード画質の約4倍。4Kは、そのさらに4倍の高解像度を誇る。余談になるが、4Kをさらに縦横2倍にした「8K4K」と呼ばれる解像度も、現在研究開発が進められているが、これの実用化はまだ少し先になりそうなので、当面はこの4Kが主流となってくるだろう。

  2011年の地デジ完全移行以来、各社ともにテレビや、それに付随するAV機器の販売に苦戦を強いられているのが現状だ。一時は「3Dテレビ」が注目されたものの、各社ともに期待ほどの成果はあがらず、早くも2011年の後半には「4K」が注目され始めた。そして2012年の春には、液晶テレビでは東芝の「REGZA 55X3」、ソニーとJVCは4K対応のプロジェクターを中心に、それぞれ「VPL―VW1000ES」(ソニー)、「DLA―X90R」「DLA―X70R」(JVC)とラインナップを揃え始め、他社もそれに追随するように続々と、昨年末から今年にかけて4K対応のAV機器の開発に勤しんでいることからも、いよいよ今年あたりから、「4K」時代の到来を予感させる様相を呈してきている。そこに来て、パナソニックが、テレビでもプロジェクターでもなく、タブレットで「4K」戦線に参入してきたのだから、にわかに注目を集めているのだ。

  今回、パナソニックが開発を発表した次世代タブレット型デバイス「4K Tablet」は、3840×2560ドットの解像度をほこり、画素密度は230dpi。アスペクト比は15:10(3:2)となっている。sRGB色域100%再現を実現し、マルチタッチとタッチペンに対応。10点マルチタッチ操作に対応しているのが特徴だ。

  プロセッサはIntelの「Core i5―3427U」、GPUにはNVIDIAの「GeForce」が搭載される見通しで、4GバイトRAM、128GバイトSSDを搭載しており、次世代タブレットとしてはまずまずのスペック。OSにはWindows8を採用し、従来のWindowsユーザーに向けての、アプリケーションや文書等の互換性の高さも魅力のひとつとなっている。内蔵バッテリーでの駆動時間は、今回の試作機では2時間程度ということなので、少し心もとない感もあり、製品として販売される頃には改善を期待したいところではある。

  使い方としては、やはり4Kの最大の特徴である、フルハイビジョンの4倍を誇る高解像度を存分に活用したいところだが、果たして、一般のタブレットユーザーにそこまでのスペックが必要なのだろうかという疑問も残る。ビジネスシーンでは、商品などの画質や色を確認する必要がある際には威力を発揮すると思われるが、現状では、動画の撮影機材自体は未だHDが主流なので、動画に関してはあまり意味をなさないかもしれない。しかし、カタログや写真集などの解像度の高い静止画を確認する時には、存分に威力を発揮すると思われる。そういう面では、必要な人にとっては、かなり有効なツールになることだろう。

  おそらく、今年はとくに4K関連のAV機器が増えてくると思われる。コンテンツが先か、機器を揃えるのが先かという問題はあるが、ビジネスに4Kを導入するのはまだ早くても、趣味的に利用するのであれば、少々お高くても、最高峰の映像を誰よりも先んじて楽しむことは大きな醍醐味がある。また、「4K」の高解像度映像には、それだけの価値は確実にあるだろう。(編集担当:樋口隆)