今週、10月第4週(19~23日)は5日間の取引。週末25日の日曜日にヨーロッパの夏時間が終わり冬時間に移行する。日本との時差はロンドンは-9時間。パリ、フランクフルト、ブリュッセルは-8時間になる。アメリカの冬時間移行は1週間後の11月1日。北半球では冬の足音が近づいてくる。
世界の主要株式市場の休場日は、21日は香港市場が「重陽節」で休場する。中国に古くからある旧暦9月9日の年中行事。「登高」といい、ヴィクトリア・ピークのような標高の高い場所に行って、菊酒などを飲み食いして邪気を払うならわしがある。22日はインド・ムンバイ市場が「ダシャハラー」で休場する。秋の始まりを祝うヒンズー教のお祭り。インドなので日本よりも秋の始まりが遅く、冬小麦の種をまく。23日はタイが「チュラーロンコーン大王記念日」で休場。日本の明治天皇と在位期間が重なり、タイの近代化を推進し「大王」の尊称を受けたラーマ5世が1910年に亡くなった日。父親は『王様と私』のラーマ4世。タイでは上演、上映、貸出禁止だが、「Shall We Dance?」のカラオケや同名の映画は禁止されていない。
国内の経済指標はそのタイからも大勢来日の21日の訪日外国人客数をお見逃しなく。インバウンド消費に依存する企業は少なくないので、数値に陰りが出たら株価に大きな影響が出そうだ。
19日は9月の日本製半導体製造装置BBレシオ、民生用電子機器の国内出荷実績、20日は9月の全国百貨店売上高、コンビニエンスストア売上高、21日は9月の貿易収支、8月の全産業活動指数、9月の訪日外国人客数が、それぞれ発表される。
19日に日銀の支店長会議が開かれ黒田総裁があいさつする。10月の「日銀地域経済報告(さくらレポート)」が発表される。23日に気象庁が11~1月の3ヵ月予報を発表する。予想されるように暖冬になるのか?
主要銘柄の決算発表は、3月期決算銘柄の4~9月期(中間期)決算がいよいよ本格的に始まる。20日は安川電機、21日は日本電産。
19日はジャフコ<8595>、20日はゲンキー<2772>、東京製鐵<5423>、アルインコ<5933>、安川電機<6506>、KOA<6999>、21日はOBC<4733>、オービック<4684>、日本電産<6594>、22日はリコーリース<8566>、モバイルファクトリー<3912>、DNAチップ研究所<2397>、総合メディカル<4775>、中外製薬<4519>、モーニングスター<4765>、23日はアツギ<3529>、小野測器<6858>、三菱鉛筆<7976>、光世証券<8617>、サカイ引越センター<9039>、帝国ホテル<9708>、NRI<4307>、花王<4452>、東洋機械金属<6210>、GMOクリックHD<7177>、コクヨ<7984>、だいこう証券ビジネス<8692>、ハチバン<9950>、メルコHD<6676>、ニフティ<3828>、SMK<6798>、岩井コスモHD<8707>。
新規IPOは今週2件ある。22日にグリーンペプタイド<4594>が東証マザーズに新規上場する。東京が本社で、がん免疫治療薬の研究、開発、製造、販売を行い、創薬だけでなくメーカー機能も持つ。人気のバイオ関連だが、公開価格が450円で公募仮条件の下限なのが気になる。23日にGMOメディア<6180>が東証マザーズに新規上場する。東京が本社で、ECメディア、ソーシャルメディアなどインターネットメディアを運営するGMOグループの企業。公開価格は2740円で、こちらは公募仮条件の上限。
海外の経済指標は、19日の中国GDP、20日のアメリカの住宅着工件数、22日の中古住宅販売件数など重要なものが目白押し。22日のECB理事会では金融政策の変更はない見通しだが、緩和を期待する声が出ている。
19日は中国の9月の小売売上高、工業生産高、都市部固定資産投資、不動産開発投資、7~9月期の国内総生産(GDP)、アメリカの10月のNAHB住宅市場指数、20日はアメリカの9月の住宅着工件数、建設許可件数、22日はアメリカの9月のシカゴ連銀全米活動指数、8月のFHFA住宅価格指数、9月の中古住宅販売件数、CB景気先行総合指数が、それぞれ発表される。
19日はカナダの総選挙の投開票日。21日にトルコ、ブラジルで政策金利が発表される。22日にECB定例理事会が開かれる。25日はアルゼンチンの大統領選挙の投開票日。