【今週の展望】日々の変動が大きすぎて毎日が「変化日」か?

2015年09月27日 20:34

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25日移動平均線も、日足一目均衡表の「雲」も今週、現実の値幅の近くまで降りてくる。でもそれが「ニュー・ノーマル」でいいのか?

 今週、9月第5週(28~30日)および10月第1週(1~2日)は5日間の取引。月末の金曜日の経済指標ラッシュは今回に限り9月25日、30日、10月2日に分散する。

 10月1日は年度下半期スタートの区切りの日。今年は上場銘柄どうしの大型経営統合は肥後銀行と鹿児島銀行の九州FG<7180>ぐらいだが、コスモエネルギーHD<5021>など持株会社設立・再上場や社名変更がいくつかある。10月2日にはアメリカの雇用統計が発表される。

 世界の主要株式市場の休場日は、9月28日は韓国、台湾、香港が「中秋節(旧暦8月15日)」の振替休日で休場する。韓国は29日も休場し4連休。中国本土市場は休場しない。10月1日は中国の国慶節(建国記念日)で、上海、深センの中国本土市場は国慶節休暇で1~7日に連続休場する。香港市場は1日のみ休場。訪日観光客を受け入れる日本の観光地や小売店は書き入れ時。2日はインド全土が「ガンディー記念日」で休場する。「国父」マハトマ・ガンディーの誕生日。国連は2007年にこの日を「国際非暴力デー」と制定した。3日は「ドイツ統一の日」だが今年は土曜日。

 国内の経済指標は9月30日の鉱工業生産指数速報値、10月1日の日銀短観。2日の家計調査、労働力調査と重要なものが続く。特に日銀短観は10月に6~7日、30日の2回ある金融政策決定会合で参考にされる。

 9月28日は7月の景気動向指数改定値、29日は9月上旬の貿易統計、8月の自動車各社の生産・販売実績、30日は8月の鉱工業生産指数速報値、住宅着工戸数、商業動態統計(小売業売上高など)、建設機械販売高、10月1日は9月調査の日銀短観、9月の新車販売台数(4~9月上半期も)、2日は8月の家計調査(二人以上世帯の実質消費支出など)、労働力調査(完全失業率、有効求人倍率)、9月のマネタリーベース、ファーストリテイリング<9983>の9月の国内ユニクロ既存店売上高が、それぞれ発表される。

 9月28日に黒田日銀総裁が大阪の経済団体懇談会で挨拶する。30日に東芝<6502>が千葉市の幕張メッセで臨時株主総会を開く。10月1日に国勢調査が実施される。スポーツ庁が発足。肥後銀行と鹿児島銀行が経営統合して九州フィナンシャルグループ(九州FG)<7180>が誕生する。2日に日銀から日銀短観の「企業の物価見通し」と「生活意識に関するアンケート調査」の結果が公表される。

 主要銘柄の決算発表は、小売や外食など2月期決算銘柄の3~8月期決算(中間期)が本格的に出始める。訪日外国人のインバウンド消費に助けられたら業績好調。

 9月28日はしまむら<8227>、ニトリHD<9843>、タキヒヨー<9982>、ハイデイ日高<7611>、ヒマラヤ<7514>、DCMHD<3050>、ウェザーニューズ<4825>、西松屋チェーン<7545>。29日はスギHD<7649>、ハニーズ<2792>、山下医科器械<3022>、NaITO<7624>、さが美<8201>、平和堂<8276>。30日はアダストリア<2685>、ダイセキ<9793>、パイプドHD<3919>、Gunosy<6047>、キャリアリンク<6070>、スター精密<7718>、タカキュー<8166>。

 10月1日はダイユーエイト<2662>、不二越<6474>、新星堂<7415>、ナガイレーベン<7447>、UCS<8787>。2日はわらべや日洋<2918>、日本エンタープライズ<4829>、津田駒工業<6217>、岡野バルヴ製造<6492>、象印マホービン<7965>、オンワードHD<8016>、チヨダ<8185>、ユニーGHD<8270>。

 今週も新規IPOはなく次回は10月15日。

 海外の経済指標はアメリカに大きなものが2つあり、10月1日のISM製造業景況感指数と2日の雇用統計。前座の9月30日のADP雇用統計にもマーケットは影響されそうだ。数字が良ければ10月利上げ説が浮上するが、FOMCは27~28日で間があく。

 9月28日はアメリカの8月の個人所得、個人消費支出、中古住宅販売仮契約、29日はドイツの9月の消費者物価指数(CPI)速報値、アメリカの7月のS&Pケース・シラー住宅価格指数、9月のCB消費者信頼感指数、30日はアメリカの9月のADP雇用統計、シカゴ購買部協会景気指数、10月1日は中国国家統計局の9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)、非製造業購買担当者景気指数(PMI)、アメリカの9月のISM製造業景況感指数、建設支出、新車販売台数、2日はアメリカの9月の雇用統計(非農業部門雇用者数、失業率)、8月の製造業受注が、それぞれ発表される。

 9月29日にインドで政策金利が発表される。30日にFRBのイエレン議長が州銀行監督者会議で挨拶する。10月2日にFRBのフィッシャー副議長がボストンで講演を行う。4日はポルトガルの総選挙の投開票日。

 アメリカ主要企業の決算は、9月29日にコストコホールセールが発表する予定。