ルノー・ジャポンは、フランスが香る色をテーマに、フランスで人気のハーブ、ローズマリーの花と葉をイメージした限定車「カングークルール」を、10月22日から、160台限定で販売を開始する。
カングーは、随所に散りばめられた遊び心のあるデザインや、機能的で使い勝手に優れたユーティリティー、広くて高い開放的な室内空間、大容量のラゲッジスペースなど、たくさんの工夫が凝らされている。
フランス語で色を意味する「クルール」を車名に持つこの限定モデルは、日本オリジナルのボディカラーで彩った限定車だ。今回は、「フランスが香る色」をテーマに、フランスをはじめとするヨーロッパで薬草や香料として用いられ、最も身近で目にも美しいハーブのローズマリーの花と葉をイメージした2色のボディカラーが用意されている。ローズマリーの青い花をイメージしたブルー・アンサンシエは60台限定、フレッシュな香りを放つ若葉を思わせる緑をイメージしたヴェール・ロマランは100台限定である。
「クルール」の限定車シリーズは2010年に3つのカラーでデビューしたのが始まりだ。以後、11年、12年、13年と毎年続き、去年は発売されなかったが、今年は2年ぶりに復活した。価格は2色とも241万5千円だ。
カングーは、ルノーが1997年から生産する小型MPV。当初は乗用モデルの「カングーと商用モデルのカングー・エクスプレスは半々の売り上げだったが、次第にその使い勝手が評価されるようになり、乗用モデルのカングーの売り上げが増え、またたく間にヨーロッパで大きなヒットとなった。
その広い室内空間と高い機能性から、欧州では「ルドスパス(遊びの空間)」(ラテン語で「遊び」を意味する「LUDOS」と、フランス語で「空間」を意味する「ESPACE」を組み合わせた造語)と呼ばれ親しまれている。
それにしても限定とはいえ、ほぼ毎年、ニューカラーを登場させるのは、ファストフードの季節商品の様で、ルノー・ジャポンの戦略の巧みさを感じるのは筆者だけではないだろう。しかし、そんな展開を可能にさせるほどの魅力をカングーが持っているという証でもあるのだろう。(編集担当:久保田雄城)