河川 55%はきれいな水 3%は大変汚い水

2012年06月11日 11:00

 環境省と国土交通省が河川の水生生物を指標に水質の総合評価をするため、小中学校や市民団体など約5万6000人の参加を得て全国2333地点で水生生物調査を行った結果、全体の55%の地点でサワガニやカワゲラなどの生物が確認され「きれいな水」であることが分かった。

 国土交通省などが発表した。それによると、今回の調査には5万5772人が参加。一級河川(497地点)を含む2333地点で調査され、きれいな水と判定された地点が55%、少し汚い水が32%、汚い水が8%、大変汚い水が3%となった。

 このうち、平成22年度と同じポイントで調査された1107地点での水質変化をみてみると、13%が改善していたが、12%は悪化していた。また76%は同じ水質の階級にあった(四捨五入しているため100%を超える)。

 国土交通省、環境省では今年度も一般市民らの参加を得て同様の調査を行うことにしている。また、今年度、水質階級の指標となる生物の見直しを行い、水質ランクをより判別しやすいようにした。きれいな水にはこれまでの9種に「ヨコエビ類」も加えた。(編集担当:森高龍二)