昨年来、規模の縮小や撤退を始める企業が増加する一方で、最重要市場として積極投資を続ける企業も後を絶たない中国市場。社会科学院の発表した経済予測によると、2013年の中国の経済成長率は、2012年の7.7%(実績見込み)から8.2%へと緩やかながらも成長するというから、数字だけをみれば依然として魅力的な市場と言えるのかもしれないが、チャイナリスクの大きさは誰しもが実感していることであろう。
こうした状況下、アイレップ<2132>が、「いまや中国向けビジネスは、準備や投資といったフェーズから、具体的に成果を求められるフェーズへと移行」しているとして、2月19日に「中国ビジネスを成功に導くWebソリューションセミナー」を東京にて開催すると発表した。
本セミナーでは、「いかに中国のビジネス習慣やユーザー行動を理解し、その上で適切なプロモーション手段を用いて市場へとアピールしていくかが、ビジネス成功の鍵」だとして、中国Web業界を牽引する2大企業、アリババと百度(バイドゥ)の日本法人から代表者を招き、中国マーケットの最新事情や現地ECの成功の秘訣について解説するという。
この「中国ビジネスを成功に導くWebソリューションセミナー」は、昨年9月20日に開催が予定されていたものの、中止となっていたものである。中止理由としては「諸事情により」としか発表されていないが、尖閣諸島を巡る問題に端を発した日中関係の悪化が主要因であることに間違いはないであろう。そして、状況は一向に進展しておらず、単に暴動やデモが実施されなくなった若しくは報じられなくなったに過ぎないのではないだろうか。こうした中での対中国積極投資はどういった動向を見せ、結果をもたらすのか。注目に値するであろう。(編集担当:井畑学)