自民党の谷垣禎一幹事長は12日の記者会見で憲法改正について「野党第一党を巻き込んで理解を得ながらやっていくというのが妥当な手法なのではないか」と民主党の理解を得ながら改正に道を開いていくことが国民の支持を得られる妥当な方法だとの認識を示した。
谷垣幹事長は「自民党は自主憲法を作ろうということでやってきたが、3分の2の勢力を衆参で得ないと実現できない。言うのは易くして行うのは難しかったという状況だ。憲法改正について我々は実質上、明治の憲法制定以来自主的に憲法改正したという経験はほとんどないので、どういう形でやるのが至当なのかということになると、やはり野党第一党を巻き込んで理解を得ながらやっていくというのが妥当な手法なのではないか」と語った。
谷垣幹事長は「特に冷戦中はイデオロギー対立も非常にあった時代で、現在イデオロギー対立がなくなったとは言わないが、基本的に政権交代可能な政治ということがこの4半世紀の議論の中心にあった。そうすると、根本的にはイデオロギーの対立があったらなかなか政権交代可能な体制にならないので、そういう状況になっていることを考えると、私が言ったようなことを考えていくのがまず順当な手法ではないか」とした。