自民党の谷垣禎一幹事長は憲法改正に対する姿勢として「確実に『憲法改正が必要だね』とかなり多くの方に思って頂くようなものから手を付けていく」考えを示した。
谷垣幹事長は「対立はいつでもあるし、対立を避けているばかりがいいわけではない」とする一方「やはり、こういう非常に大きな事柄なので、今まで、実際には経験したことがほとんどないものだから、確実に進められる物事を選んでやっていくということが大事だと思っている」と国民の理解を得やすいものから改正に取り組む必要があるとした。
谷垣幹事長は「憲法に関して、どう考えてもこれは今の憲法に足りないとか、欠けているなどというのはあると思う。おかしいと思ったところは多くの合意を作って一歩一歩進めていくということが必要ではないか」とした。
憲法改正では憲法9条(戦争の放棄)の改正をめぐり常に大きな論争を呼ぶことになるが、安倍自民党総裁(総理)はまず有事の際に首相や内閣に権限を一時的に集中させる「緊急事態条項の加憲」を目指すものとみられ、公明党などの理解を得やすいよう環境権の加憲なども先行させる考えとみられている。(編集担当:森高龍二)