北朝鮮の水爆実験制裁措置に米軍が核弾頭搭載可能なB52爆撃機を韓国上空で低空飛行させ、北朝鮮がこれに強く反発していることについての日本政府の受け止めについて、菅義偉官房長官は12日の記者会見で「この地域の平和および安全に対して役割を果たすという米国の強い意志の表れと考えている」と述べた。
これは10日正午ごろに韓国軍の戦闘機とともにソウルの南約60キロメートルの烏山(オサン)周辺を低空飛行したもので、菅官房長官は「日米間では今回の核実験についても緊密に連携している。7日の日米首脳会談でも、米国はあらゆる手段を用いて日本を防衛するコミットメントをしっかり確認した」としたうえで「今回の飛行はこの地域の平和および安全に対して役割を果たすという米国の強い意志の表れと考えている」とした。
記者団から、今回の飛行で北朝鮮が反発を強め、ミサイルなどさらなる挑発行為を行う可能性についてはどうか、との問いに、菅官房長官は「日米韓が緊密に連携をとり、国民の皆さんの生命と平和な暮らしはしっかり守っていく」と答えた。
また、北朝鮮に影響力の強い中国、ロシアとの連携、対応について「安保理決議をめぐる中でもしっかり連携をとりながら行っているし、日本の立場の説明をさせてもらっている」旨語った。(編集担当:森高龍二)