非常任理事国として決議リードする 菅官房長官

2016年01月08日 09:16

 菅義偉官房長官は7日夕の記者会見で、記者団から国連安保理が同日未明に北朝鮮の水素爆弾実験を行ったことに対し非難声明を出したが、新たな制裁を科すには中国やロシアの対応が鍵になると思う。これまでに話し合いは行われているのかとの問いに「舞台は国連の場にあり、外交ルートを通じて今取り組んでいるところだ」と詳細には触れなかった。

 ただ、国連非常任理事国として、日本も安保理決議に対しリードしていくことができるとの認識を示した。菅官房長官は「しっかりした決議を取りまとめていきたい」とした。

 また菅官房長官は「北朝鮮の挑発行為は我が国の脅威になっている。我が国としては米国と連携し、北朝鮮の動きを注視しながら、対応を協議している」とし「北朝鮮に対しては最大限の注視をしている」とした。

 北朝鮮が水爆実験に成功したとの見方と懐疑的な見方がある中で、日本政府はどのようにみているのかとの記者団の問いには「米国は水爆実験成功とは思わないとしていることは承知しているが、我が国としては、分析中であり、この段階では成否判断は控えたい」と慎重を期した。(編集担当:森高龍二)