中部電力が一般家庭分野でも関東進出

2016年01月23日 12:06

 中部電力が関東に殴りこみ――。中部電力は国際石油開発帝石(INPEX)とともに、関東の家庭用電力販売に乗り出す。INPEXが天然ガスを供給している武州ガス(埼玉県川越市)など関東の都市ガス9社と家庭用電力販売を行うことで合意した

 両社は、2015年7月に、INPEXがガスを卸している首都圏の都市ガス事業者に電力を販売することで基本合意書していた。9社を通して2016年度に2万件の契約獲得を目指すという。

 9社は、武州ガス、足利ガス(栃木県足利市)、伊勢崎ガス(群馬県伊勢崎市)、入間ガス(埼玉県入間市)、青梅ガス(東京都青梅市)、桐生ガス(群馬県桐生市)、埼玉ガス(埼玉県深谷市)、佐野ガス(栃木県佐野市)、日高都市ガス(埼玉県日高市)。9社の契約件数は合わせて約30万件という。

 中部電力では工場などの大口(自由化部門)に対してはすでに関東に進出しており、東京都庁などに電力を供給していた。まだ電気とガスのだ売る供給による具体的なサービス内容については明らかにできないというが、今後もINPEXの関東での地盤を活かして電力の販路を広げたい構えだ。(編集担当:城西泰)