18~34歳のスマホユーザーの利用が多いサービスは「comico」 8割近くが利用

2016年04月01日 07:50

画・インターネットハ_ンキンク_の利用率31.1%  最も利用しているのは?

視聴行動分析サービスを提供するニールセンは、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetViewの2016年2月データをもとに、18~34歳のスマートフォンの利用状況を分析し結果を発表した

 視聴行動分析サービスを提供するニールセンは、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)の2016年2月データをもとに、18~34歳のスマートフォンの利用状況を分析し結果を発表した。

 18~34歳におけるスマートフォンからのインターネット利用者は2016年2月時点で2,117万人となり、この年代の人口の86%が利用している規模となった。また、利用時間では1日平均で約2時間となっていた。2015年2月からの推移は、利用者数で4%増、1日の平均利用時間は3分減とほぼ横ばいとなっており、スマートフォンが生活の一部として定着していることが分かるとしている。米国ではこの年代をミレニアル世代と呼び、デジタルデバイスを使いこなした消費行動に注目が集まっているが、日本でも同様に、この年代が最も活発にデジタルデバイスを活用している年代といえるという。

 ここでは、この年代が特徴的に利用しているサービス分析した。その結果、無料で漫画が読めるサービスである「comico」の構成比が79%と最も高くなっていた。次いで、イラストを軸にしたSNSの「pixiv」で75%、ゲーム攻略サイトである「@wiki」の74%となった。

 また、それぞれの男女比を見ると、女性向けのキュレーションメディアである「MERY」、女性をターゲットにした文字入力キーボード「Simeji」を展開する「Baidu」は女性の割合が高くなり、加えて前述の「comico」や「pixiv」でも女性の割合が高く、これらのサービスを女性が活発に利用していることがわかったという。一方、「@wiki」は男性の割合が高くなっていた。

 次に、女性の割合の高かった4つのサービスのなかでも、メディアとして「MERY」、「pixiv」、「comico」の3サービスに着目し、18~34歳の女性の中での重複利用状況を見てみた。3サービスをすべて利用している人は、わずか23万人と重複利用者は少なく、各サービスが単独で利用されていた。また、この3サービスの非重複利用者(625万人)で18~34歳女性の51%にリーチができることがわかった。SNSアプリとの重複利用では、若年層に支持されている「Twitter」の重複利用率は全体的に高くなっていた。その他のSNSでは「Instagram」の重複利用率が「MERY」利用者で44%となり、「pixiv」、「comico」と比較すると20ポイント以上高く、利用しているメディアにより大きな差が見られた。また、「pixiv」利用者では「Instagram」の利用率は17%にとどまる一方で、「Twitter」の利用割合が76%と他2サービスと比べても高くなっていたという。(編集担当:慶尾六郎)