スマホやタブレットで地デジを観る NTT西日本とマル協が協業

2016年03月28日 08:12

 内閣府が発表した「消費動向調査2015」によると、テレビの世帯普及率は、一般世帯においては97.5%であるものの、単身世帯では91.6%、特に30代以下の単身世帯においては約80%にとどまっているという。また、昨今のライフスタイルの変化に伴い、スマートフォンやタブレットの利用時間が増えている。

 このような状況の中、テレビの新しい楽しみ方を提案・実現し、視聴者にもっと番組に親しんでもらいたいとする一般社団法人マルチスクリーン放送協議会(マル協)と、フレッツ光の利用者の利便性を拡大すること等により、より便利で豊かなライフスタイルの実現に向けてスマート光ソリューションを推進する西日本電信電話(NTT西日本)は、IT技術を活用しながら視聴者に豊かで楽しいテレビライフを提案するため、共同で新たなサービスの検討を進めてきた。

 今回、両者はスマートフォンやタブレットで地上デジタル放送の視聴を実現する「モアテレビ」アプリを2016年3月30日から提供開始すると発表した。マル協は「モアテレビ」アプリを活用したテレビの新しい楽しみ方やサービスを企画立案し、NTT西日本はこれまで培ったIT技術とノウハウを活用して、マル協が企画する様々なアイデアの実現に向けて、専門的見地からのアドバイスやITソリューションを提供する。

 このサービスは、スマートフォン/タブレット用アプリ「モアテレビ」と、放送受信端末「DXメディアコンセント」、無線LAN環境を組み合わせることで、家庭内においてテレビアンテナまたは「フレッツ・テレビ」等で受信した地上デジタル放送をスマートフォンやタブレットで手軽に視聴できるという。

 放送(MPEG2-TS)の画質を落とさず、そのままIPに変換し、スマートフォンやタブレットへ転送。寝室、キッチン、浴室等、家庭内の無線LANによる通信が可能な場所であれば、家中どこでも、好きな時間、テレビ番組を視聴できる。
 
 モアテレビアプリは無料で、iOS版はApp Store、Android版はGoogle Playからダウンロードできる。DXメディアコンセントは販売価格8,980円(税抜)。 (編集担当:慶尾六郎)