競合他産業と賃金差なくなるよう処遇改善 総理

2016年04月27日 06:58

 安倍晋三総理は26日の一億総活躍国民会議で、課題になっている保育士の処遇改善について「新たに2%相当の処遇改善を行うとともに、キャリアアップの仕組みを構築し、保育士としての技能・経験を積んだ職員について、競合他産業との賃金差がなくなるよう処遇改善を行う」と語った。

 また、介護人材の処遇改善についても同様に「キャリアアップの仕組みを構築し、競合他産業との賃金差がなくなるよう処遇改善を行う」と明確に語った。

 安倍総理は、この日の会議で「来月中にニッポン一億総活躍プランの閣議決定ができるよう、作業を加速していただきたい」と関係大臣に指示した。

 この日の会議では子育て・介護の環境整備、特に保育・介護人材の確保などについて議論され、安倍総理は「保育・介護人材の確保のためにはニッポン一億総活躍プランにおいて総合的な対策を取りまとめることが必要」とし「第一に処遇改善、第二に多様な人材の育成・高齢者等の活用、第三に生産性の向上を通じた労働負担の軽減、やりがいを持って安心・快適に働ける環境の整備といった点について、財源を確保しつつ、2017年度から実行する」と語った。(編集担当:森高龍二)