民進党の岡田克也代表は27日の記者会見で、G7伊勢志摩サミットが「無事に終わったことは良かったし、三重県出身の私としては関係された皆さんにお礼を申し上げたい」と語った。
そのうえで「安倍総理は、アベノミクスは失敗していないが、国際的な協調が求められるので、消費税の引き上げを先送りするということになるのではないかと私は2度に渡り指摘していたが、今、その通りになりつつある」とG7サミットが消費税引き上げ延期の口実にされることになりそうだと強くけん制した。
岡田代表はIMFによる世界経済見通し(今年4月時点)では世界全体で2015年、16年、17年の数値が3.1%、3.2%、3.5%とあがり、新興国も4.0%、4.1%、4.6%。先進国も1.9%、1.9%、2%とプラスで、日本だけが0.5%、0.5%、17年は消費税引き上げがあるのでマイナス0.1%ということになっている、とし「いずれにしても、こうした数字からは『リーマンショック直前と同じような大変な状況にある』ということは読み取れない」と指摘した。
また、このリーマンショック直前と同じような大変な状況にあるとの認識はG7の間で共有されていないと提起した。(編集担当:森高龍二)