米軍機に中国軍機が異常接近 防衛相 懸念示す

2016年06月09日 16:24

 中谷元防衛大臣は東シナ海上空で米軍機に中国軍機が異常接近したとの報道に対する事実関係と受け止めを記者団に聞かれ「事実関係は調査中で、確認中でもあり、コメントは控える」としたうえで「報道にあるような行動が事実であれば、偶発的な事故を含む、不測の事態を招きかねない危険な行為」と懸念した。

 そのうえで、中谷防衛大臣は「わが国も中国との間で、海空連絡メカニズムなど、不測の事態等のための連絡態勢を早急に確立すべきであり、お互いに自制のある行動をとる」ことが求められるとした。

また中谷防衛大臣は「中国は大国であり、その自覚を持って、地域が不安定になるようなことを自ら行わないよう、国際法を遵守し、現状変更を行うようなことをせずに、平和的に事態対処していただきたい」と国際法の遵守を求めた。

また、中谷防衛大臣は「中国は国際社会の声をよく聞いて自制し、平和と安定を損なうような行動をとらないということが大事」とし「今後、米中間で建設的かつ率直なやりとりがされ、現実的な平和に向かう対応を取っていかれるということを期待する」と語った。(編集担当:森高龍二)