家庭系食品廃棄物再生利用へ来年度モデル事業

2013年02月01日 19:09

 石原伸晃環境大臣は1日の参議院本会議で家庭系食品廃棄物の再生利用について、コスト面での課題解決策を探るため、特定の市町村で地域特性にあった有効利用のあり方を探る考えを示した。民主党のツルネンマルティ議員の質問に答えた。

 石原大臣は「家庭系食品廃棄物の再生利用制度を確立するには食品関連事業者を対象とする食品関連リサイクル法とは異なり、各家庭で食品廃棄物だけを分別することを徹底しなければならないし、市町村においては、この分別した食品廃棄物のみを回収する収集ルートを作らなければならない。また収集したものを専用に保管する施設も必要になり、コスト面が大きな課題になっている」と安倍第1次内閣時代に取り組んだ成果を踏まえて課題を提示した。

 そのうえで、石原大臣は「コスト課題の解決のために、第2次安倍内閣では来年度に市町村を特定し、地域特性に応じた家庭系食品廃棄物の有効利用の拡大方策についてモデル的な検討を行わせて頂きたい」と答弁し、積極的な取り組み姿勢を示した。(森高龍二)