安倍晋三総理は英国のEU離脱問題に関する関係閣僚会議で「英国の離脱は世界経済の成長に対するリスクの一つという認識を各国首脳と共有した。世界経済や金融・為替市場に与えるリスクについて懸念している」としたうえで「金融市場の安定化に万全を期す必要がある」と述べた。
安倍総理は「英国で事業活動を行う日本企業への影響を始め、実体経済への影響もあり、これにもしっかり対応していく必要がある」と関係閣僚に指示した。
特に麻生太郎財務大臣に対し「我が国としてはG7議長国として、G7で合意した方向に沿って、世界経済の成長と為替市場を含む金融市場の安定に万全を期していくので、日本銀行と協力しつつ、他のG7諸国と緊密に協議し、経済・金融面で必要な対応をとるよう」求めた。また、石原伸晃経済財政政策担当大臣に対し「内外のマクロ経済動向の分析・把握に努め、経済運営に遺漏ないよう、しっかりと取り組んでいただきたい」と指示した。(編集担当:森高龍二)