今週、4月第3週(11~15日)は5日間の取引。上昇しやすいSQ後週。アメリカの主要企業の1~3月期決算が始まり、週後半にはG20とIMF総会がある。
世界の主要株式市場の休場日は、13日に韓国が総選挙で休場。13~15日にタイが旧正月(ソンクラーン)で休場する。14~15日にはインド・ムンバイ市場が休場する。
国内の経済指標、イベントは少ないが、11日の機械受注が最も重要になる。
10~11日に伊勢志摩サミットの事前イベントとしてG7広島外相会合が開かれる。11日には2月の機械受注が発表される。11日に日銀から国民の生活意識に関するアンケート調査の結果が発表される。気象庁からエルニーニョ観測予報が発表される。来日するOECDのグリア事務総長が記者会見する。
13日には3月の国内企業物価指数、3月のマネーストック、14日には3月の首都圏・近畿圏新規マンション発売件数が発表される。14日に日銀の黒田総裁が、G20でワシントンDCに向かう途中でNYのコロンビア大学に立ち寄って講演を行う。
主要銘柄の決算発表は2月期決算がたけなわで、15日が東証の推奨期限。大手の百貨店も流通グループもコンビニも専門店も外食もある。
11日はABCマート、コスモス薬品、吉野家HD、ベルク、ヨンドシーHD、ヒトコム、ジェイコムHD、東武ストアなど。12日は良品計画、イズミ、高島屋、ビックカメラ、ライフコーポレーション、アークス、近鉄百貨店、ホギメディカル、ベル24HD、プレナス、ニッケ、コーナン商事、スター精密、住江織物、リソー教育、オリンピックG、オオバ、津田駒工業、イワキなど。
13日はイオン、ローソン、イオンモール、イオンディライト、ガリバー、サイゼリヤ、歌舞伎座、わらべや日洋、マックスバリュ各社、大庄、天満屋ストア、モバイルクリエイト、リーバイスなど。14日はウエルシアHD、松竹、東宝、クリエイトレストランHD、ドトール日レスHD、SFoods、松屋、ブロンコビリー、千代田インテグレ、キャンドゥ、アデランス、古野電気、ウエストHD、ヤマダSXL、アオキスーパー、タマホーム、グノシーなど。15日はゲンキー、日置電機、安川情報システムなど。
新規IPOは15日にエディア<3935>が東証マザーズに新規上場する。東京が本社で、ゲーム、ライフサポートの両サービス事業を行う。主なモバイルゲームアプリは「ヴィーナスブレイド」「盟約のガーディアンアイツ」「永劫のヴィーナスギア」「マジカル・フリック」「魔雀ヴィーナスバトル」など人気の萌え系、魔法系、麻雀系。ラーメン情報アプリも配信。公開価格は1630円。
海外の経済指標、イベントは、ワシントンDCで開かれる14~15日のG20財務相・中央銀行総裁会議、15~17日のIMF・世銀総会が最大の注目イベント。流れは変わるか? 13日の中国の貿易収支、アメリカの小売売上高と、指標の発表が多い15日の中国GDP、NY連銀製造業景気指数、3月の鉱工業生産・設備稼働率が重要指標。
11日には中国の3月の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)、12日には英国の3月の消費者物価指数(CPI)、ブラジルの2月の小売売上高、インドの3月の消費者物価指数(CPI)、2月の鉱工業生産、アメリカの3月の輸出入物価、財政収支、13日には中国の3月の貿易収支、ユーロ圏の2月の鉱工業生産、アメリカの3月の小売売上高、生産者物価指数(PPI)が、それぞれ発表される。
13日にFRBの「ベージュブック(地区連銀経済報告)」が発表される。韓国の総選挙の投開票日で、国民の休日扱いになり金融市場は休場する。
14日にはオーストラリアの3月の失業率、アメリカの3月の消費者物価指数(CPI)が発表される。14日にイングランド銀行(BOE)の金融政策委員会が開かれ、政策金利が発表される。ロシアのプーチン大統領が国民向けのTV対話を行う。「パナマ文書」は徹底無視の構えで乗り切れるのか? 14~15日にワシントンDCでG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。
15日には中国の1~3月期のGDP、3月の鉱工業生産、小売売上高、都市部固定資産投資、アメリカの4月のNY連銀製造業景気指数、3月の鉱工業生産・設備稼働率、4月のミシガン大学消費者信頼感指数、2月の対米証券投資が発表される。
15~17日にワシントンDCでIMF(国際通貨基金)・世界銀行の春季総会が開かれる。17日にカタールでOPEC諸国、非OPEC諸国合同の産油国会合が開かれる。結果が来週の原油価格に影響する可能性がある。
アメリカの主要企業の1~3月期の決算発表が始まる。いつも一番手を務めるアルコアを先頭に大手金融グループが続く。11日にアルコア、13日にJPモルガン・チェース、14日にバンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、15日にシティグループが決算を発表する予定。
前週は7日夜のNY時間、為替のドル円が107円台まで円高が進んだ。これは2014年10月28日以来の水準。3日後の31日に日銀が突然の贈り物「黒田バズーカ第2弾」を撃ち込んでサプライズを起こす直前で、東京市場が青菜に塩がかけられたようにヨレヨレに弱体化していた時だった。2014年10月28日の日経平均終値は15329.91円で、8日の安値15471円に近い。しかし2月12日の年初来安値14865円まではまだ600円以上も開きがあり、為替が引き金になるパニック的な売りは起きていない。毎日、ドル円が110円台にも戻れない円高水準が続くと、東京市場が慣れて、なじんでしまうのか。それは人間が持病と付き合っていくのに似ている。