停止や廃炉 自治体要望は原発政策と矛盾しない

2016年07月27日 11:20

民進党の枝野幸男幹事長は27日の記者会見で、東京都知事候補者の鳥越俊太郎氏が東京から250キロ圏内にある原発の停止や廃炉を働きかける意向を示していることへの受け止めを記者団に聞かれ「発言の前後を含めて詳細を聞いていないのでコメントは避けたい」としたうえで「地方自治体としての要望があったとしてもそれは国全体の原子力政策と矛盾するものではないと思う」と考えを示した。

 250キロ圏内の原発は東京電力福島第1、第2原発のほか、柏崎刈羽原発、日本原電東海第2、中部電力浜岡原発などが入る。

 枝野幹事長は天皇陛下の生前退位については「NHKに始まる一連の報道はまったく裏が取れていない」とし「宮内庁は否定しているし、報道にもとづいて何か皇室問題についてコメントするのは避けるべき」と慎重な姿勢をみせた。

 神奈川県相模原市の障害者施設で19人が殺害され、26人が重軽傷を負う事件が発生したことに対しては「こうした事件が起きてしまった背景について、政治の立場からしっかり検証できるよう、情報収集あるいはしかるべき機関に情報公開を求めたいと思っている」と再発防止に、事件の背景を分析する必要を語った。(編集担当:森高龍二)