中国公船による連日の領海侵入に強く抗議 日本

2016年08月08日 07:58

 中国公船による尖閣諸島周辺の我が国領海への侵入が続いている。5日から3日連続して確認され、外務省は重ねて強く抗議している。中国側の既成事実化を狙った行動と見られ、懸念が深まっている。

 領海侵入は7日も確認された。外務省によると「中国公船7隻が我が国尖閣諸島周辺接続水域から出域しない状況で、午前9時頃、新たに2隻が接続水域に入り、午前10時頃には2隻が領海に侵入したことが確認された」。

 このため、杉山晋輔外務事務次官は程永華(てい・えいか)駐日中国大使に「中国公船による我が国尖閣諸島周辺領海への侵入は主権侵害であり、断固認められない」と強く抗議。

また「一連の中国側の行動は現場の緊張を著しく高める一方的なエスカレーションであり強く抗議した」と発表した。

日本側は、杉山次官の抗議前の午前8時半ころにも、金杉憲治アジア大洋州局長から郭燕(かく・えん)在京中国大使館公使に抗議し「公船が接続水域から立ち去るよう強く求めていた」。しかし、立ち去らなかった。(編集担当:森高龍二)