日中韓外相会議を評価、サミットにも期待示す

2016年08月26日 08:13

 民進党の岡田克也代表は25日の記者会見で、24日開かれた日中韓外相会議について評価するとともに「いろいろ困難はあるが、定期的に毎年1回行われるべき」とし「2国間、3か国間と形を変えながらも途切れることなく行い、ぜひ首脳会談もやる必要がある」と日中韓サミットや日中、日韓首脳会談開催にも期待を寄せた。

 岡田代表は特に尖閣諸島での日中間問題を踏まえ「日中間にさまざまな課題は残したが、わが国にとっても尖閣の問題など、しっかり相手国に対し指摘し、抗議しなければならない点は多い。同時に共通点を見出して話し合っていくことは非常に重要なことで、そういう姿勢でこれからもやっていってほしい」と語った。

 一方、政府が24日に閣議決定した本年度補正予算案について「中心は建設国債に裏打ちされた公共事業である。中身はこれからしっかり精査しなければいけないが、人手不足や資材の高騰も言われるなか、この時期に大型の公共事業を組む必要がどこまであるのかということは議論しなければならない」とした。

 また補正予算案の財源の8割が建設国債で賄われることに、菅義偉官房長官は「赤字国債でなく、建設国債であり、問題ない」としたことに、岡田代表は「財政健全化をしようというのはプライマリーバランスを均衡させることが目標であり、赤字国債と建設国債に色分けして財政健全化を議論してきたわけではない。ここになって急に赤字国債を発行しないので問題ないというのは政府の基本的な考え方とも違う。苦し紛れの答弁ではないか」と提起した。(編集担当:森高龍二)